
3月の末に父が意識不明の重体で倒れ、
入退院を繰り返していました。
社会はコロナウイルスの脅威にさらされ、
不安が日に日に増していきます。
私は社会に対しても、父に対しても、
「何らできることがない」という無力感にさいなまれました。
幸い父の容態は安定し、私たち家族の時間は平常に戻りつつあります。
でも社会はいまだコロナ不安の渦中にあります。
「私にできることは何だろうか」
と改めて考えたとき、
わずかながら見えてくるものがあります。
社会が安らかな時を取り戻すために、
少しでも誰かの力になりたい。
こういう状況だからこそ、
「自分だけ」よりも「人のため」が、
社会に求められるのだと改めて感じます。
「仁(じん)に当りては師にも譲らず」
【論語 衛霊公篇】
(意訳)
「仁を行うに当たっては、師匠に対しても遠慮することはない」