
「なんで私のことを理解してくれないのだろう」
「自分のことをわかってほしい」と、
家庭や仕事がうまくいっていないときには、
周りの人たちに期待してしまいがちです。
でも、考えてみてください。
大変なのは、あなただけでしょうか。
毎日顔を合わせる同僚も、
人知れず大きな悩みを抱えているかもしれない。
なんでも言い合えるような家族でも、
昔から抱えるコンプレックスを持っているかもしれない。
人にはあえて言わないだけで、
多くの場合、人は大なり小なり悩みを抱えているもの。
苦難に直面したとき、
「自分だけがこんなにつらい」と、
心が内向きになりがちな人は、
まずは心を外に向けてみることです。
同じ悩みを抱えている仲間と悩みを共有してみる。
そして、人の心に寄り添い、
自分以外の人のつらさを感じられる余裕ができれば、
「自分だけ」というとらわれから解放されることでしょう。
「人の己を知らざるを患(うれ)えず、
人を知らざるを患うるなり」【論語 学而篇】
(意訳)「人がわかってくれない、そんなことを思い悩む必要はない。
あなたはどれだけ、人のことを分かってあげられているだろうか」