
「私には特別な才能はないから」
「あの人は才能に恵まれていて羨ましい」と、
とくに自己肯定感が低い現代の若者。
私の周りにも、そういう人はたくさんいます。
でもよく考えてみてください。
そもそも天才といわれる人は、全体の数%しかいません。
その他大勢、90%以上が凡人なんですね、
私もあなたも、きっとそうです。
だとすれば、「人より少し得意なこと」、
「ずっとやっても飽きないほど好きなこと」を
掛け合わせてみてはどうでしょう。
1000人のうちのナンバー1になるより、
10人のうち、1番になれるものを3つ、4つと作っていく。
たとえば私なら「論語」「詩吟」「剣舞」「漢詩」など。
仲間を作って続けてみましょう。
そして、今はだれでも情報発信できる時代。
恐れずに発信してみましょう。
きっと誰かがあなたの才能を求めているはず。
あなたの心の箱にしまい込んでおけば、
あなたの才能はあなただけのものですが、
周りの人のため、社会のために使えば、
みんなの役に立つ才能になります。
「子貢曰(いわ)く、ここに美玉あり。
匵(ひつ)におさめてこれを蔵(ぞう)せんか。
善賈(ぜんこ)を求めてこれを͡沽(う)らんか。
子曰く、これを沽らんかな、これを沽らんかな。
我は賈を待つ者なり」【論語 子罕篇】
(意訳)「子貢が言った。
ここに美しい玉があります。
この玉を大切に箱にしまっておきましょうか。
それとも、よい商人に売りましょうか。
孔子が答える。売りたいなあ。
私は良い商人を探しているんだ」