
人生は選択の連続である。
私たちが朝起きてから寝るまでの間に、
私たちが選択・決断しなければならないことは、
9,000回とも35,000回ともいわれています。
日々の小さな決断にはそこまで迷う必要はないとしても、
私たちはときに、その後の人生を左右するような大きな決断や、
他人の運命を変えてしまうような決断を迫られます。
たとえば学生であれば就職先を選ぶとき、
人生を共にするパートナーを決めるとき、
命の危機迫った緊急事態における判断、
経営者であれば会社の命運をかけた経営判断など。
いつもじっくりと時間をかけ、
慎重に決断できる時ばかりではありません。
とくに変化の速い今の時代を生き残るためには、
さらなる決断のスピードが求められています。
とくに経営者やリーダーの立場にある人は、
このことを肝に銘じなければなりません。
「季文子(きぶんし)、三たび思いてしかる後に行う。
子、これを聞きて曰く、再びせばこれ可なり」
【論語 公冶長篇】
(意訳)『魯の国の大夫、季文子は何度も考えてようやく実行した。
孔子先生はこれを聞いて、「二度も考えれば十分だろう」とおっしゃった』